私の音楽観
こんばんは。
はまぐりです。
昨日、私が大学時代に所属していたサークルの演奏会がありました。厳密に言えば、木管(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン)の演奏会です。
(以前書いたかもしれませんが)私は大学時代にオーボエを吹いていました。始めたのは大学からです。
1~3回生の間は、定期演奏会に向けて先輩主権のパート、セクション練習が毎日ありました。もちろん演奏会の曲ばかりでした。上手い人がトップを吹いて、依頼演奏に出で、下手な人はひたすら個人練習、、、。当時、私はそれが普通の感覚だと錯覚していました。
4回生の時、私の音楽に対する考え方を180度変わる出来事がありました。大学教員でファゴットを吹いているS先生との出会いです。しかも学部が同じだったこともあり、よく練習後に呑んでいました笑
S先生と初めて会ったとき、「アンサンブルしないか?」と声をかけられたのがきっかけです。「こんな下手な私とでいいのかな?」と私はびくびくしていたのは覚えています。当然慣れていなかったので、譜読みには時間はかかり、満足のいく演奏ができませんでした。私は「迷惑かけてすみませんでした」と。それでも、S先生は「一緒に吹けて楽しかった」と言ってくださったのが嬉しくて、心の中の霧が晴れた気がしたのです。これだ、アンサンブルだ!!
「少人数のアンサンブルを経験するということ」
それは上手い下手は関係なく、平等に音楽を楽しむこと。誤魔化しが効かない分、周りを聞くことの大切さも学べる。さらに、音楽の方向性もやりたいように決めて、演奏することができる。そうすることで、5感を使っての上達が見込める。少人数のアンサンブルの集合体がオーケストラなのだ。
なんとこれだけのメリットがあることに気付かされました。
私の中で、アンサンブルは上手い人たちだけでやるものだ(聴かせるものである以上クオリティが高い方がいいから下手な人はできない)と思っていました。なぜなら先輩たちが代々そうしてきてたからだ。私は下手だったから尚更でした。
私はアンサンブルに対して、このような固定観念を持っていました。3年間せっかく楽器を続けてきたのに、何か物足りないと感じていたのが、その固定観念だったのです。
S先生も大学からファゴットを始めていて、私と立場が同じだったからこそ、一緒にアンサンブルしていく中で、学んだことも多かったです。何より、純粋に音楽を楽しむことの大切さを教えてくれた気がします。
もし私がS先生と出会ってなければ、今楽器をしていないだろうし(そもそも楽器を買っていない)、昨日の演奏会も行かなかっただろうと思います。それほど私にとって偉大な人物なのです。
前置きが長くなりましたが、昨日の演奏会はまさにその延長線上といっても過言ではないかと思います。後輩たちの成長も感じられました。
私たちアマチュアの醍醐味は「アンサンブルをすること」に改めて気付かされた一日でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!